SPEAKERS 2021

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岩倉 竜也 IWAKURA TATSUYA
翻訳家

経済不況 —その原因と対策

日本では「失われた30年」と言われるように景気低迷が続いている。この原因を突き止め適切な対策をしない限り「失われた40年」が現実化するだろう。リバタリアンであるロスバードの景気循環理論からその原因を考えてみたい。

Profile/1985年滋賀大学経済学部卒業。在学中に越後和則先生の下でオーストリア学派経済学について学ぶ。IT技術者として働きながら翻訳業にも従事し、オーストリア学派経済学者のミーゼス、ロスバード、ホッペなどの著書を和訳・出版している。代表的な翻訳書はロスバード「新しい自由のために」。著書としては「ロスバード入門」、「リバタリアン、オーストリアンならこう考える」がある。

内山 優 UCHIYAMA MASARU
JTR 日本税制改革協議会会長

“自由”を広めるのに   困難な国・日本” 〜Sir.Anthony Fisherの偉業〜

「考え」を「行動」に。シンクタンクや草の根運動の 「アクション」を公共政策にどのように反映させるのか?

Profile/JTR日本税制改革協議会創設者・会長、Templeton Freedom Award受賞(2007,2008)、 Institute of Economic Affairs 論文出版、 ヘリテイジ財団 Intl. Policy Expert、世界納税者連盟会員

カラス・ランバート
KARRAS LAMBERT
ジョージメイソン大学経済学部 博士課程

貨幣、銀行、ビジネスサイクル

お金の起源と有用性、市場経済における銀行機能、およびお金と銀行への政府の介入の結果について説明します。いわゆる「ブームバスト(ある間違った仮説が生まれ、強化されてブームが起こり、崩壊する)」サイクルとも呼ばれる景気循環の原因と性質についてもお話しします。価格設定プロセスと、市場経済における行為がどのように調整されるかについても解説します。

Profile/ジョージメイソン大学経済学部の博士課程。北京大学HSBCビジネススクールで財務学の修士号を、ドレクセル大学で経済学の理学士号を取得。研究対象は、経済発展、比較制度分析、および知的思考の歴史が含まれます。

金子 一也 KANEKO KAZUYA
松下政経塾 塾頭

松下幸之助が構想した無税国家論

企業においては至極当然である「経営」を政治・行政においても実装することを構想した松下幸之助氏。松下翁が目指した無税国家論を学ぶことで、現在の政治のあり方を問い直します。

Profile/1991年 早稲田大学卒業後、松下政経塾 入塾(第12期生)。その後、朝日大学大学院法学研究科(憲法専攻)法学修士号を取得、2010年 松下政経塾 政経研究所 所長に就任(現職)。2016年 松下政経塾 研修局長、2018年 塾頭に就任する(現職)。主な著作(共著)『松下政経塾講義ベストセレクション~地方自治編~』(国政情報センター2010年)など多数。

蔵 研也 KURA KENYA
岐阜聖徳学園大学 准教授

『通貨・銀行信用・経済循環』について

5年前に翻訳したウエルタ・デ・ソト教授の名著『通貨・銀行信用・経済循環』ついて、内容を説明します。今回は、その中でももっとも興味深いだろう、銀行のあり方の説明と、その歴史的に逸話を中心に話します。これはもちろん、現在の銀行のあり方、政府のインフレ政策、インフレ税の取り立てにも関係しているので、その意味でも面白いでしょう。

Profile/1988年、東京大学卒業後、1995年、カリフォルニア大学にて経済学博士号を取得。現在、岐阜聖徳学園大学外国語学部准教授。著書には『リバタリアン宣言』、『国家はいらない』、『無政府社会と法の進化』など、翻訳書には『通貨・銀行信用・経済循環』、『オーストリア学派』などがある。

馬場 晋一 BABA SHINICHI
長崎県立大学 講師

I.カーズナーの 企業家的機敏性 ー日米のスタートアップの比較からー

Profile/米ミーゼス研究所(The Mises Institute 正式名称 Ludwig von Mises Institute) 客員研究員(Visiting Scholar)。専門はアントレプレナーシップ研究、特にプライベートエクイティ(未公開株などによる民間資金調達)の国際比較。

中村 英一 NAKAMURA EIICHI
自由民権現代研究会 代表
一国民の会副代表

減税運動としての 自由民権運動

自由民権運動というと、国会開設や憲法制定を求める運動として一般的には理解されていますが、地租の軽減(減税)を求める運動という側面もありました。各地で取り組まれた減税を求める運動についてお話できたらと思います

日本の経済成長を阻んでいるのは、日本人の優秀なビジネスアイデアを妨害する全国に散乱された「ムダな規制」と「国民の高額な税負担」です。では、没落した日本を復活させるにはどうしたらよいのか。それは、経済成長を阻害する規制を廃止し減税を実現させ、国民一人ひとりが自主独立の強固な精神をもって「自由主義経済」を取り戻すことです。 そのことによって、日本を前進、郷土を再建し、国力を復活させていくことが必ずできます。

島津 明香 SHIMADU HARUKA
兵庫県 高砂市議会議員

議員による市長のバランスシートの活用事例

行政が公表する財務諸表をもとに、首長のバランスシートを作成し、市民に公開してきました。議員がバランスシートを作成する意義や市民に会計情報を公開する効果について事例を紹介します。

Profile/関西学院大学文学部卒業後、一橋大学商学研究科経営学修士コース修了。情報セキュリティコンサルティング会社を経て、2014年9月、初当選。現在2期目。若い世代の声を届け、多様な生き方が認められる社会を目指し、奮闘中。

ケン・スクールランド
KEN SCHOOLLAND
Associate Professor of Economics at Hawaii Pacific University

Protectionism and Cabotage Laws that Affect Japan. 
“日本に影響を与える保護主義やカボタージュ法”

"平和な時に自分自身にするように保護が教えることは、戦争の時に敵が我々にしようとすることである。(ヘンリー・ジョージ)"  保護主義者は自分の国の敵であり、それを愛国心と偽っている。アメリカには、アメリカ人が日本の船を買って国内の商売に使うことを妨げる法律がある。ジョーンズ法として知られるこのカボタージュ法は、100年にわたってアメリカの商取引に悪影響を及ぼしており、特にハワイ、アラスカ、グアムなどの非連続州・地域に悪影響を及ぼしています。さらに悪いことに、この法律は世界中の同盟国、特に日本や韓国との相互防衛条約を損なっています。

Profile/世界70の国で読まれている『のんきなジョナサンの冒険(The Adventures of Jonathan Gullible)』の作者

リー・スクールランド
Li Schoolland
Director of Acton Institute

The Chinese Model Should Be Shunned, Not Emulate.
“真似るべからず中国モデル”

中華人民共和国が、自由を求める香港の人たちの発言の機会を奪い、人権を蹂躙したのは記憶に新しいところです。共産主義は、人々の生活の改善よりも、政治力の維持に固執します。毛沢東が支配した中華人民共和国で育った私が、共産主義が人権の弾圧と人々の生活を貧困に導くことを証言します。

Profile/「個人の自由」の重要性を広く伝えなければならないという危機感は、 26歳の時に毛沢東の恐怖政治からのがれて、米国に渡った経験に発します。 

吉田 寛 YOSHIDA HIROSHI
公会計研究所 代表
千葉商科大学 会計ファイナンス研究科 教授

日本病の原因と治療

政府に問題の解決を求めてはいけない。政府が問題だからだ。
能力のない者に仕事を任せてはいけない。事態はもっと悪くなる。政府支出は増大するが、日本経済の縮小が止まらない。人々の合意のもとで行われる取引は人々を豊かにする。略奪が横行すれば取引は消えていく。良い会計は適材適所を実現する。良い政府会計は、税金を安くし政府サービスをより良くする。どうやるの? 「こうやるの!」をお話しします。

機能する会計は適材適所を実現します。企業会計では、利益を獲得する約束した経営者の成果を「期間利益」により評価します。政府の会計では、承諾の機会のない子供にまわしたツケ、「将来の税金」で首長の能力を評価します。